8月9日
まいにち同じ夢をみる。監獄の中で囚われている、高い山の上で私はひとりきり。孤独との戦い。この孤独が終わることを信じてただひたすらに待つしかない。
"孤独はこの世で一番恐ろしい苦しみだ。どんなに激しい恐怖も、みんなが一緒なら頑張れるが、孤独は死に等しい。"
こんな言葉があったことを夢から覚めた私はふと口にしていました。
ブランドを立ち上げ、ユニットを組んで、後輩達とも繋がりができ、昔の自分に比べると今は随分と周りが賑やかしくなりました。また、私自身の考え方も大分に変化したことを私は忘れません。
自分一人の力ではない、誰かに助けられここまで私はやってこられた。この先も、周りの方々に助けられ、支えられ、この貧弱な体とともに、ゆずと一緒に生きてゆくのでしょう。
未来はわかりません。ゆずとずっと一緒にいられる保証も、根拠もありません。私もゆずも、いつしか別々の道を往く時が訪れるかもしれません。しかし、それは別れではなく、再びどこかで夢が交わり合うこともあるのでしょう。なんて、どこかの物語の受け売りのよう。
こんな先のことを考えたところで仕方がありません。
体に負担のかからない作業にとりかかることにしようと、新作ドレスのヘアアクセやアイカツシステムの新たな"コスメアップアクセサリーカード"に取り掛かってみようかしら。と思い立ちました。
ドレスのことを考えると浮き足立つ自分がわかります。しかし、集中しすぎてまた倒れてしまっては療養の意味がありません。
…新作の考案はまたの機会にしましょう。
ゆずから貰い受けた本を今日も開きます。可愛らしいドールたちが華やかできらびやかなドレスを身にまといひらひらと本の上で踊り歌っています。それはまるで生きた女の子のように、頬を染めドレスを愛して唄っている。
私の今の夢、目標--
ゆずと一緒に、ずっとアイカツ!を続けたい。
そして--
疲れを感じましたので、再度床に就くことにしました。窓の外は晴天。ゆずが先日持ってきてくれた の花が光に照らされて白い光を私に向けました。
ゆず。ゆずに会いたいです。私はアイカツフォンでゆずにメッセージを送り、布団へ戻りました。
またあの監獄に戻ることが果たして療養になっているのでしょうか。疑問でなりません。心身どちらもより悪くしている気がしてなりません。
"健全なる精神は健全なる身体に宿る。"
まさにその通りで、どちらか崩れてはダメなのです。身体が弱っている今、精神をしっかり保つことがいま出来る私のアイカツ!、待っていてくれるゆずのため。
「今日は夏の夢をみるかもしれませんね」